★船舶用イカリ・チェーン選び方のポイント★

 

 

「自分の船にどのイカリが適しているのだろう?」と、皆様悩みどころだと思いますが、当方取り扱いのイカリには岩礁専用の爪タイプと砂地兼用の唐人タイプ(H27年10月現在在庫しておりません。)がありますが、まずはいずれのタイプをお求めかを選択します。

名前だけ見れば兼用のイカリの方が砂地にも岩礁にも適応できて良い印象を持ちますが、「専用」と「兼用」ではまったく設計思想が異なり、取り回しのし易さ等に大きな違いがあります。

以下にそれぞれの概略メリット・デメリットを記載致します。

 

※岩礁専用爪タイプ 岩礁用に特化した形状で4~6本の爪が海底の岩を捉え、しっかりホールドします。

メリット

① 爪数が多く、岩礁への掛が良い。

② 強力な根掛かり時も強く引けば爪が伸びて回収が出来、爪の戻しも容易に出来るため、とり回しが良い。

③ ほとんどのモデルで価格が兼用タイプより安い。

④ 爪の曲げ方で掛の強さをある程度調整できる。

⑤ 岩礁でのロスト率は兼用タイプより低い。

 

デメリット

① 砂地での効果がほとんど無い。

 

※砂地・岩礁兼用タイプ

岩礁・砂地・など、多くのフィールドで効果が期待でき、汎用性が高い。

メリット

① 岩礁でもしっかり掛かれば爪タイプと同じく良く効き、砂地でもしっかり食い込ませれば大きな効果が期待できる。

② 基本、同クラスの爪タイプイカリよりも太い材料を使っているので、爪が伸びにくい。

③ 折りたたみタイプは横棒が取れるので、収納性が良い。

 

デメリット

① 爪が太いため、岩礁などで使用時、強い根掛かりで爪が伸ばされた場合、補修が困難である。

② 爪タイプイカリと比べて大よそ高価である。

③ 爪タイプは根掛かり時に爪が伸びてあがってくるのに対し、反転回収により回収される事も多く、飛ばしシステムを毎回やり直さなくてはならない。

④ 岩礁でのロスト率が岩礁用に比べて高い。

 

総合評価として、いろんな考え方がありますが、「特定のフィールドでは」ですが、「兼用」は「専用」には勝てない。

しかしながら、あらゆるフィールドで効果が出るのは「兼用」である。

というのが私の結論です。

 

 次に何ftの船に何kgのイカリが適しているかですが、これも皆様色々な状況によって左右されるため、例えば20ftの船のオーナー様でも、2kg級をお求めの方もおられれば、20kg級をお求めの方もおられました。

 2kg級お求めのオーナー様は潮流・風の無い海域で主に使うため、素手でロープを引けば外れるクラスが良いということでした。

 20kg級お求めのオーナー様は絶対に流されたくないから。という理由で、エンジンで引くので少々重くても大丈夫とのことでした。

このように色々な考え方がありますので、一概には言えませんが、最も適したアンカーをお選びになる1番の近道は「自身の船を係留している同じ港の同じ位の船のオーナー様にご意見をいただく」のが最も効率がよく、近道と言えますので推奨しております。

ただ、そういった情報を得るのが難しい方もおられるかと思いますので

大よそ今までお求めの方が多いという統計でいきますと。

 

岩礁用イカリで

12ft前後ー1kg級

12~15ft程度-2kg級

17~21ft程度-4kg級

22~23ft程度ー6kg級

23~24ft程度ー8kg級

24~26ft程度ー10kg級

・・・・


といった感じです。

 

最後にチェーンですが、どのサイズをどの位必要なのかも悩みどころだと思いますが、最初は無しでお使いいただいて、もう少し・・・という場合にのみ追加でご検討いただくのが経済的にも最も良いと思いますので、お勧めさせていただいております。

チェーンは無くても十分効く場合も少なくなく、そうであれば無い方が、いろんな意味でメリットが多いですし、チェーンは後つけも可能で、その後、金具でさらにチェーンの延長もできますので、差し当たりこれといった目的・意向が無いならチェーン無しで良いかと思います。

その上で、大よそ以下のようにお求めの方が多いです。

 

1~4kgのイカリー6mmチェーンを2m~3m程度。

6~10kgのイカリには8mmか9mmチェーンを2~3m程度。


兼用タイプイカリでは各々長さを5~7m位でお求めの方が多いです。

 

チェーンの効果

① あらゆるフィールドでイカリの効き自体を高めるため、岩礁用イカリでもチェーンを長くして重量を増し、砂地で効果を上げておられる方もおられます。

② チェーンを長く取ってロープの根ずれ防止に効果を上げられている方もおられます。

③ イカリを使用する水深が深くなってもアンカーは今まで通りの物を使い、チェーンで重さを上げて代用する方もおられます。

④ チェーンのみで使用し、簡易なブレーキとして使われる場合もあります。

 

以上長文になりましたが、ご検討いただけましたら。