★イカリの選び方★

 

 

「自分の船にどのイカリが適しているのだろう?」と、皆様悩みどころだと思いますが、当店取扱いのイカリには岩礁専用の爪タイプと砂地兼用の唐人タイプ、唐爪/板爪タイプがありますが、まずはいずれのタイプをお求めかを選択します。

名前だけ見れば兼用のイカリの方が砂地にも岩礁にも適応できて良い印象を持ちますが、「専用」と「兼用」ではまったく設計思想が異なり、取り回しのし易さ等に大きな違いがあります。

以下にそれぞれの概略メリット・デメリットを記載致します。

 

※爪タイプ

岩礁用に特化した形状で4~6本の爪が海底の岩を捉え、しっかりホールドします。

メリット

① 爪数が多く、岩礁への掛が良い。

② 強力な根掛かり時も強く引けば爪が伸びて回収が出来、爪の戻しも容易に出来るため、とり回しが良い。

③ 爪の曲げ方で掛の強さをある程度調整できる。

④ 岩礁でのロスト率は兼用タイプより低い。

 

デメリット

① 砂地での効果がほとんど無い。

 

※唐人タイプ

岩礁・砂地・など、多くのフィールドで効果が期待でき、汎用性が高い。

メリット

① 岩礁でもしっかり掛かれば爪タイプと同じく良く効き、砂地でもしっかり食い込ませれば大きな効果が期待できる。

② 基本、同クラスの爪タイプイカリよりも太い材料を使っているので、爪が伸びにくい。

③ 折りたたみタイプは横棒が取れるので、収納性が良い。

 

デメリット

① 爪が太いため、岩礁などで使用時、強い根掛かりで爪が伸ばされた場合、補修が困難である。

② 爪タイプは根掛かり時に爪が伸びてあがってくるのに対し、反転回収により回収される事も多く、飛ばしシステムを毎回やり直さなくてはならない。

③ 岩礁でのロスト率が岩礁用に比べて高い。

 

※ハイブリッド唐爪タイプ/板爪タイプ

唐人・爪イカリの中間に位置するタイプ。

① 岩礁にも適し、爪イカリと同様に爪が伸びての回収が可能であり、爪の曲げ直しも容易。

② 爪の曲げ方で掛の強さをある程度調整できる。

③ 岩礁でのロスト率も岩礁用と同程度の低さで、高いパフォーマンスを持っている。

 

デメリット

① 通常の唐人と比べ、折り畳みができない。

② 唐人と比べ、同クラス同士では、砂地での効果は最大でも約60%未満にとどまる。

 

 

総合評価として、いろんな考え方がありますが、「特定のフィールドでは」ですが、「兼用」は「専用」には勝てない。

しかしながら、あらゆるフィールドで効果が出るのは「兼用」である。

その中間なのが唐爪/板爪タイプです。

 

 

 次に「何ftの船に何kgのイカリが適しているか」ですが、おおよその目安は製品ページに記載しておりますが、最適なイカリ選びに関しては海況や潮流などなど、様々な要因があり、一概には言えませんが、1番の近道は「自身の船を係留している同じ港の同じ位の船のオーナー様にご意見をいただく」のが最も効率がよく、近道と言えますので推奨しております。 

 

以上長文になりましたが、ご検討いただけましたら。